朝から「ザック!ザック!」と騒がしくどのチャンネルもテンションが高いので興味がないワタクシには煩くて仕方がない。興味、といえば…二日間も桜の木で燻した豚肉の塊の四個!そして二日間、ベランダに放置して煙を定着させた、あの豚肉の塊。だって… 冷蔵庫より、外の方が寒いから… 。その塊肉を回収しようとベランダに出ようとしたとき妻が「ビックリするわよ!」と脅かした。で、サッシを開ける前に想像してみた…( 雪が積もっている ) → そんな訳ないか…( スモーカー燻製器が風で、倒れている )→ そんなら妻が起こしてるはずやん…( 鳩とか雀とかが凍死している… )( まさか…、猫とかかも… )と、恐る、恐る、、ガラガラ…。えーーーッ!氷の塊が… ある…!溶けずに… あった。昨夜、酎ハイに入れていた氷の塊が、まだ、あった。二杯目の番茶割りを飲もうとして、ベランダに捨てた氷が… 溶けずに散らばっている。と、そんな光景にテンションが上がった…寒い朝でした。
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チューリップの芽吹き
2011・1・29
「はじめて、お好み焼き屋さんに入った時に目の前に小さなボールをコンと置いて、そのまま店の人が消えたの…」と、熊本県出身の妻が20数年前の話をした。ワタクシも『そー言やー、そーやなあ…材料だけ出して、後は自分で焼くって…考えたら、ヘンなサービスやなあ…』と答えた。それからしばらく、お好み焼き屋談義になった。昭和の頃のアベックカップルのデートは「お好みに行く?」が定番だったと思う。背の高い仕切で個室状になったテーブル席は少し、大人で淫靡なイメージがあった。お好みは女が焼くもんであった。‘夫の世話をやくのが妻’の‘かいがいし’さの予行演習みたいな場であった。ビールを真ん中に、差しつ差されつ…手を握ったり、ちょっとキスしたり…お好み焼き屋 < 個室喫茶 < ラブホテルそんな 図式だと 子供心に思っていた。4年間 大阪を離れ東京から戻ってきた昭和52年近鉄奈良駅前のお好み屋でデートをした。そのお好み焼き屋は淫靡さが残っていた。焼かれたお好みが目の前の鉄板に置かれた。そして彼女が「マヨネーズ、入れる?」って聞いてきた( お好みにマヨネーズは、ないやろ…! )と心で叫んだが、「うん」と答えてしまった。食べたら、うまかった。しかし、ワタクシはあの4年の間でお好みに関して浦島太郎になっていたのに気付いた。ま、今でもお好み焼き屋に入ること、無いけど… 。
「まずはビールを!」を止めました。球磨焼酎の白岳を、たっぷりの炭酸で割って「プハ〜!」的気分になり、喉をスッキリさせます。二杯目からは熱々の番茶をグラスに注いで、白岳を垂らして頂いてます。一方、妻の作物豆はというと…一本80円代のビールもどきを2時間ほどかけて飲み〆に、赤ワインをチョロっと舐めて「寝ましょか?」となります。そんな、チョロ赤ワインですが…「なんじゃ、かんじゃ」とツーぶって、難癖つけるんです。上の写真ですが750mlの紙のボックスに入っている赤ワイン。CANINOSという商品名が書かれています。ボックスの底部分に注ぎ口が付いていてフタの調節により「チョロチョロ」や「ドクドク」や「ドバーッ」と出たりします。「えゝん、ちゃうかな…」とエラそうに、作物豆さんが呟きましたので、こゝに紹介します。
くんくん、燻製器だ!これで、塩豚ロースのかたまりのをスモークするのだ!つまり!プロシュートをスペックにつまり… 生ハムを燻製ハムにするのだ!ん、ん、、、 意味、分かります?
織田信長、豊臣秀吉、徳川家康とこの三人の人たちは「みゃ〜、みゃ〜」と話していた。今でゆう愛知県民やったから。『龍馬伝』での坂本龍馬は「◯◯ぜよ!」と土佐弁を喋っとったのに…「お江様」の標準語はヘンでしょ?当然、滋賀県長浜市やったら近江弁で京言葉を田舎臭くした喋りのはずで「やんす」。1回目の放送で「あれ、れ?!」って思い2回目のきのうは( 割り切った演出でいくんやろか… )と、思ってたら、突然、石坂浩二さんの千宗易利休が出現しヘンな大阪弁を喋るのを見て、TVの電源を切ってしまいました。『京都◯◯殺人事件』とかと、京都を舞台にしたサスペンスの番組が多いですがまず、( 京都で、何故、いつも殺人があるの? )と考えなくてはなりません…その次に、主要なギャラの高い俳優さんらが( なんで、標準語? )と突っ込まずにドラマを眺めてはなりません。と、まー、ドラマのリアリズムって、どぎゃんかせんといかん!と、思ってる、きょうこのごろです。
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あっ!沈丁花のつぼみ発見
2011・1・22
「ゆずこしょう」ってどこのお宅にもあるんでしょうか?先日、妻が何故か「これ」買ってきてビー玉くらいの大きさを「とんすい」に入れ旭ポンズを注いで、白菜を一口…「ギャ〜!」に近い大声を上げ「口が燃える!」(ん、な、アホな…)と、耳ク◯ほどのを「とんすい」に入れ、旭ポンズ…えのきを口に入れた瞬間、ドキがムネ、ムネ…アドレナリンが爆裂! こめかみから汗がドバッ!それから、しばらく夫婦二人して「ヘラ、ヘラ、ヘラリ」と訳も無く、笑いが止まらなくなりました。「ゆずこしょう」って、こんなにキケンなモンでした?でも、、 それ以降、、 ちょっと、、 病みつき。。「とんすい」呑水鍋の物のときに、各自の取皿のような、あの器取っ手が付いていますが、取っ手としての形状は不便そうなヤツ。
残念ですが、該当する写真がナシです。今回のテーマの『こどもごころ』がダメだったかな…『愛』だとか『平和』みたいに抽象的なテーマだったので1ヶ月の準備期間では消化しきれなかたんだろう…か?と、主催者側として反省しています。ワタクシたちは広告写真を追求する者だからもう少し「モノ」が見えるテーマを出すべきだな、と次回に向けて考えております。ただ、テーマから読み込んで「モノ」や「風景」とかに強引に引っ張り込む「力技」も磨いて欲しいとも感じました。
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役所はいつも人がいっぱい
2011・1・19
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お気に入り
2011・1・15
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???何の日?
2011・1・14
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「8オンス発達 8オンス初辰」
2011・1・13
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早くも紅梅発見
2011・1・12
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山伏を見た
2011・1・11
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青空まぶしいにゃー
2011・1・8
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お陽さま ありがたいっ
2011・1・7
8ozのキャラクターの8っちーはデビューして足掛け3年目になります。色々な秘密の特技があるんですがそれは、それとして…年齢および性別が不明なのが二大不思議です。そこで、今年の年賀状で謎の出生の一端を( 書いてみよう! )と思い立ち、ストーリーしてみました。ただ…8っちーが『アホの正夫』か『チエ子』かはちょっと、曖昧にしておきました。上の写真は今年の年賀状の『卵』の文字を印刷技法の「型押し」をしていて凸状になっているの、分かりました?P.S.1,『ねづみ』事件は 2008年1月7日の文章をお読み下さい。2,住吉っさんの『絵馬』事件は 2009年1月6日の文章をお読み下さい。
昭和38年 元日の朝
ガラスの引き戸をガタンと開けると風がヒューと入ってくる。
半坪ほどの裏庭から見える屋根瓦はキラキラと光り、まぶしい晴天である。「ねー、おとーさん、いっつも、正月って、晴れ?」とチエ子は振り返って勝男に聞く。
勝男は炬燵で、届いた年賀状の束の一枚々々を背中を丸め、読んでいる。
さっき新年の挨拶の大演説をした、父の威厳も消え失せ「ん、そーかな」と
気のない返事をし、大福茶をすゝる。
真新しい割烹着で手を拭き々々、台所から戻った母の妙子は炬燵布団に膝を入れ
「チエちゃんの記憶の正月は、晴ればっかりかも知れんけど、大雪の正月もあったんよ」「へー、いくつ?」「0才のときのお正月」と、キツめにあてたパーマの後ろ髪を気にしながら懐かしそうに笑みを浮かべた妙子に、「ヤング過ぎて、忘れたわ!」と軽口を叩くチエ子。チエ子は今年で小学校を卒業、12歳である。「あれ、また、同級の正夫君から、妙な年賀状がきてるで…」とチエ子に渡す。
黒々と墨太く『卵』という字だけが書かれた年賀状。
「あ!そーか、ウサギかぁ!」と炬燵台をボン!と叩く勝男。
「えー、なにが、ウサギ?」と母に年賀状を見せると「うふっ!」口に手を当てゝ笑い、
「そうやね、ウサギのつもりで書いたんかな…?」と妙子が答えた。
「ウサギ?」「そう、今年はウサギ年でしょ」「ん…」
「ウサギの漢字は、こーして、こーして、こーいう字を書くねん…」とチエ子の掌に書いてみせた。
「ちょっと、待って」とチエ子は正月の新聞の派手なチラシの裏にエンピツで『卯』と書いた。
「そう、そう」「ん!おーてる、おーてる」と横から勝男も加わり、
「その字を、どー、間違ぉたか、点々入れて、タマゴにしてしもたんやなあ、正夫君」と
勝男はチラシに点々を打って『卵』にした。
「やっぱし、アホの正夫や…」とチエ子は吐き捨てるように言った。
「ふ、ふ、正夫さんの『ねづみ』の年賀状事件もあったわね、あれ、確か…?」
「ねー、うし、とら、うー、やから三年前やな」
「そーゆーけど、おとーさんの、牛の年の住吉っさんの絵馬事件もあったしね〜、おかーさん」「これ、チエちゃん…」と唇に人差し指を立てて『しー』をした妙子。
「ねえ、勝男さん、もーそろそろ、住吉っさんに…」「お、行こ、行こ!」。
テレビから( ♪言っている、いるー、お持ちなさいなー♪ )と『いつでも夢を』が流れている。勝男はをスイッチを切り、テレビのカーテンを落とした。
「あー、小百合ちゃん、見たいのに…!」と言うチエ子に、勝男は頭から声を張り上げ「♪ハイ、それま〜で〜ヨ〜〜♪」と植木等の真似をし、おどけてみせた。住吉大社は毎年のように人で一杯であった。
砂ぼこりが薄ら立ち上っている。親子三人、それぞれ着物姿の晴れ姿である。
鮮やかな朱の太鼓橋の畔の露店から甲高い声が聞こえた。
「オッチャン、これ、貸して!」とエイトマンのお面を被っている少年が見えた。
ひょいっとお面を上げた顔を見たチエ子が、小さく叫んだ。
「アホの正夫や…」父、母も振り返る。
「♪光るー、海、光る、大空、光る、大地♪」とその場駆け足をしている正夫。
「ぼく、買わへんねんやったら、被ったら、アカンでぇ」
「♪行こぉ、無限の地平線♪」「こ、これ、返さんかいな!」
「♪走れ、エイトマーン、弾よりも早くー♪」
「この、ぼうず、早よ、かっ、返せ!」とお面をひっペがしたとき、ゴムが切れ、正夫の頬にペチーンと当たった。
「痛いやんか!」半泣の正夫。
「かなんなー、この子、親、おらんのか?」。
チエ子達は人波から外れてお面の露店へ、そして、妙子が声を掛けた。
「正夫さん、明けまして、おめでとうさん!」と頭を撫で「どーしたん?」と尋ねる。
「このオッチャンにどつかれてん!」
「なに、ゆーねん、この子わぁ!」と面屋の主人はあわてゝ
「この面、金、払わんと、被ってからに、歌、唄とて、ツバでベチョベチョにして、
ほんで、返してもらおーて思たら、ゴム切れて、顔に当たりましたんや…」と
怒っているのか詫びているのか複雑な表情で、頭をかいている。
小声で勝男は「妙子、それ、買ぉたり…」と懐から財布を出し
「ついでに、チエ子のんも、その、お多福でも…」と指をさした。
が、チエ子が聞きつけ「あの、あんみつ姫のん!」とピョンと跳ねて、ねだった。チエ子と正夫はお面をつけたまま「♪光るー、海、光る、大空、光る」と
二人して大声で唄い、太鼓橋を駆け上がり、転がるように橋をおりた。
「これ、チエちゃん、着物が、ほら…」と妙子は裾を気にしながら追い駆ける。
「チエちゃん、て…」と、追いつきかけた妙子の前に、突然、高い背が立ちふさがり、ドンとぶつかった。
「あ、失敬!」細身だが肩幅の広い青年が「大丈夫ですか?」と背を屈めて妙子に尋ねた。「あぁ、はい…」「あ、実は、僕、こーゆー者ですが、お子さんの写真を撮らせて頂きたいと思いまして…」と綺麗な標準語を話す青年が、名刺を差し出した。見ると『大毎新聞 写真部 初井正』と印刷してある。
「初詣の取材していて、あなたのお子さんたちが楽しそうで、素敵だなって、思いまして」と話す初井という青年。
「どーしたん?」と後ろから声を掛けた勝男に「あの、これ…」と妙子が
「写真、撮りたいって、ゆーてはりますねん…」と言って、名刺を渡す。初井青年が「是非!」と勝男に頭を下げた。勝男、名刺を見て「えーーっ! ぼく、きょう、アレのコレで、ちょっと、自信ありませんねん!」と鼻の前で手をヒラヒラと『だめ』をした。「妙子、おまえ、ベッピンさんやから、撮ってもらいーな」「あ、いえ!お子さんですよ!お父さん!」とスっと右手で握手を求めてきた青年の唐突さに、勝男は少し後ずさりしたが、ガシと大きな手で引き戻された。( なんや、ぼくと、ちゃうのん )と内心、残念がる。「じゃ、君たち、よろしく!」と二人の肩を叩いた。
「にーちゃん、新聞屋の写真屋さん?」と正夫が尋ねる。
「にーちゃんはヤだな、ハツイって言うんだよ」
「はちぃさん?」
「うん、ハッチーって呼んでよ」と話し、フラッシュ球をペロリと舐めてガンに装填、ポン!と発光させ、続けて何度も繰り返した。「飛んでみて!」「跳ねてみて!」「エイトマンのポーズは?」と、どんどん注文してくる初井青年に、チエ子と正夫はケラケラと笑い、言われるまゝにポーズを取っていた。「5日の夕刊の大阪版に、載せますから」と深々と頭を下げた初井青年は、
妙子から住所を聞き「写真、必ず、送ります」と高く手を挙げ、サっと人混みに消えてしまった。「ハッチーさん、いかしてるわ!」とチエ子。
「エイトマンやぁ、ハッチーさん!」と正夫。
「あたし、カメラマンになりたい…」「ぼく、エイトマンの写真屋になる!」
「あら、あら、チエちゃんもカメラマンになりたいのん、そしたら、張り切らんと、ね!」と妙子は少しチエ子の未来を感じた。
「ほな、カメラマンになれるように、住吉っさんに願掛けせんと、あかんな」と二人を見た勝男。
石段を登り、石の角鳥居をくぐりって幸寿門に抜け、第四本宮に向かう。
「あのな、エイトマンのハチで8っちーでどぉや、チエ子?」と耳打ちをする正夫。
「えゝなぁ、8っちー、えゝ名前やん…」と二人して、指で『8っちー』と空に書いてみた。
ガラガラと鈴を鳴らし、手を合わせ「8っちーに成れますように!神様…」と二人はペコリと頭を下げた。
正夫の半ズボンのポケットは使い終えたフラッシュ球でパンパンに膨らんでいる。
チエ子の懐にも、まだ少し温かいのが1つ、ハンカチに包まれて宝石のように入っていた。