「ジョン、そろそろ、クリスマス気分を抜けよ!」なんて喋りを、欧米諸国の人は言うんですかね?師走の切羽詰った「気分」というのは、実は正月「気分」の前倒しだと思うんですが…、どうでしょう?「正月イブ」や「宵正月」とでもゆーんでしょうか…( 正月までにやっとかんと… )的な気分だと。子供の頃に年末の台所は、てんてこ舞いでいつも 湯気が立っていましたね。町の商店はクリスマス飾りを仕舞ったら次の日、正月の飾り付けをするのは、まあ、アリですしね。一方、正月はいつ終わるのか?初出勤の日で終わるのか? どーやろ…?「新年会」と称して、1月一杯くらい、飲み会があったりしますしでは、正月飾りっていつ仕舞うのか?「七日粥」の日か、「鏡開き」の日か? と、言っても「鏡開き」は11日と決まっている訳でもないし十日の「戎っさん」と「正月」と祭りごとが2つもあったら、変なので9日くらいに「手ぇ、打っときまひょかー?」でも、1月一杯までは人と会ったら言います。「明けましておめでとうございます、本年もよろしく、むにゃむにゃむにゃ…」
1978年 クリスマス 前日一瞬、真っ白く、なにも見えなくなる。そして、徐々に、視界にゼネレーターの点滅が見えてくる。「カチャ カチャ カチャ」と充電中を知らせる音が鳴りチャージランプは、安定する。「OKです!」8っちーは叫ぶ。「パシュ!」、あれはハッセルブラッドのシャッター音だ。同時に、バルカーの発光音でもある。「シャーカ」、ハッセルの巻き上げ音だ。「カチャ カチャ カチャ」そして「OK!です!」朝から、この単調さが続いている。「単調さ」は「順調さ」を意味している。スタジオの扉が開く音がした。新鮮な冷たい空気と、背をかがめながら、紳士が入ってきた。「え… 遅れて、すいません…」と張りのある小声で言った。カメラマンの広田さんは、ハッセルから目を離し、腰を折って、深々と頭を下げ「おぉ! スタジオ! 音、小ぃさ、しー!」と、8っちーに言った。8っちーは天王寺にある貸しスタジオ『ムーンスター』のスタジオマンである。勤務して8ヶ月目に入った。有線放送のチューナーに手を伸ばしアバの『テイク・ア・チャンス』の音量を下げた。「すすんでますか…?」と、仕立ての良い背広の紳士が言った。「ぜーんぜん、オッケーすよ! なあ…?」と広田さんは美人のスタイリスト、小室女史に向かって、言う。「神田さん、いない方が、すすむんじゃーないかなーっ」と媚びるような小室女史「このままだと、午前中に終わるって感じ、ですよぉ」と神田氏の肩のホコリを払っている。「そんな、早よ終わったら、パーティーまでの時間、つぶすん、大変やなあ」と神田氏。「神田さん、勝負のクリスマスイブで、す、ね、」と妙な笑いの広田さん。撮影が再開され、しばらくすると、シャッターのローテイションが早くなった。「すいませーん!チャージが追いつきませーん!」8っちーは叫んだ。「分かってるがな、あれ?ヘンやな…?」広田さんは言いながらもシャッターを切る。と、突然「おまえ、どこ、向いとんねん!」と広田さんが大声で怒鳴った。8っちーは( 自分かな? )と、ビクッとしたが、どーも違う、カメラの方に飛んでいった8っちー。そこで見たのはモデルの「シルビア」が目線も身体も違う方に笑っていたのだ。「あーっ、すいませーん、ボクですねぇ…」と神田氏が8っちーとは反対側のバウンズ板の陰から出てきた。手に小さなカメラを持って。「あーー、ピッカリ・コニカですね?」とフニャと笑った広田さん。「これっ、ジャスピン、」と得意気な神田さん。「『ピンボケさん、さようなら』のヤツですやん!ステキ!」と小室女史「『コニカはコニカ、良いと思うよ』ですねぇ」と広田さんは懐かしいコマーシャルのフレーズを口にした。「それ、先月、発売されたばっかりのヤツですやん、ボクも欲しいと思てましてん、きっと昭和の名機になりますよ」と付け加えた、広田さん。モデルの「シルビア」はバウンズ板の隙間の神田氏のカメラに気付きクライアントにゴマすりをしたという訳でチャージが追いつかなくなったのも、ジャスピン・コニカのストロボにバルカーが同調してしまった、という訳だった。「ここで、撮ってくださいなぁ」と言い「スタジオ!これ、そっちへ!」と指差したのは、ハスキーに乗っかったハッセルを、どかせろと広田さんは8っちーに言ったのだ!?神田氏はカメラ位置でジャスピン・コニカを構えて、実に、ミョウーな現場風景になってしまっている。それでも、本当の撮影は順調に終了した。「おつかれー!」とみんながスタジオからいなくなり、音楽だけが残った。有線放送はクイーンの『伝説のチャンピョン』が流れている。8っちーは手に持ったホウキでエア・ギターに没頭しそうになった時「ガチッ」と扉の開く音がしたので、あわてて床を掃くまねをした。小室女史が顔だけスタジオに出して「8っちーちゃん、今夜、ひま?」と小声で言った。『えっ!? きょ…?』「芦屋川沿いの教会でキャンドル・サービスあんねんけど、行けへん?」『えっと、そー、あのー』「とっても、ロマンティックな雰囲気なんよ」『それは… そーなんですが…』と、口ごもってしまう年齢不明、性別不詳のクリスマス・イブの8っちーだった。
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X'mas Week
2009/12/25
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X'mas Week
2009/12/24
小学校6年生の時に見た映画『マタンゴ』です。このタイトルは、ずっと『恐怖のマタンゴ』だと勘違いしてました。『恐怖の…』で衝撃だったのは、テレビドラマの『恐怖のミイラ』でした。毎回、画面から目をそらし、横目で見ていました。そして、いつでも逃げれる体勢をとり、おしっこチビリそうに見てました。『マタンゴ』の筋書きは置いておきますが…結末は、子供映画にしてはよく出来ていますし、その分、子供の心に深く刻みが入ったと思います、恐怖映画の名作です。当時、2本立ての同時上映が『ハワイに若大将』だったはずですが小六だったワタクシは全然、覚えていません。今では『若大将』シリーズは、録画で「追っかけ」してますけど…。
ネットで引越しの物件を探していたら( 素晴らしい )物件を発見した。メールを送信したが、梨の礫。電話で問合せしようと、掛けたが、留守電になってしまう。年の瀬の( 夜逃げ )か…業を煮やして、出向くことにした。阪堺電気軌道上町線、通称ちんちん電車の線路脇に鉄筋3階建てのビル、会社(店)兼住居風があった。夜逃げしている様子はなく、物件のチラシが沢山に貼ってあった。お目当ての物件も、木枯らしに吹かれてヒラヒラしている。恐る恐る、妻がピンポンを押した。「きのう、母のお葬式でして…」だった。恐縮しつつ…も、物件の見学をさせていただいた。
10年ちょっと昔の話…正月、早々の仕事が入った。1月1日、8ozメンバーが4〜5人で着物屋さんのプロモートで、買ってもらった人に初詣の晴れ着を撮影するという撮影内容だった。フロントからの集合時間が30分、遅く指示していてメンバー全員が「無請求」となってしまった。( 正月、早々… ったく! )でも、お客様との約束だから仕方がない。
ハムの誤配の事件の続きは、こうだった。「あなた、バラとロースの違いが分からなかったの?」妻に言われて( なんのことやろ…? )と聞いたらバラ肉2個・ロース肉1個が梱包されていたそうだ。今回は、脂肪の多いバラ肉3個でハムを作る計画していた。そう言われれば…平べったいかたまりが2個と、四角いかたまりが1個だったなあ、と思い出した。( 四角いのが、ロース肉やったんか… )で、養豚場さんは「ロースはそちらで、そのままで…」で改めて後日、バラ肉1kgを「お送りします。」となんか、サービス業の無情を感じる、けふこのごろ です。ま、せやけど、生ハム4個も、新年に向けて作る、ワタクシである!
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本日は晴天なり
2009・12・19
今は大学生の息子が小学生だったから、10年ほど前に学級の「連絡網」の電話がかかり、次の児童宅に電話をした。何度、かけても出ない。( 留守電くらいしとけよ… )と、思いつつ次の次の人に、その旨を伝えて、お役目終了と思っていたら電話が鳴り「お宅の電話の「ヒツウチ」を止めてください」と「ヒツウチは出ませんので…」と「次の人」から叱られた。当時、電話帳に自宅の番号を掲載しないようにお願いしていて局の判断で「ヒツウチ」設定になっていました。妻はマネージャーという仕事柄、ナンバーディスプレイを見てから電話に出る。妻の表情と最初の声のトーンで、相手が誰なのかワタクシも即断できるようになってしまっている。ハムが届いた、翌朝の早くに電話が鳴った。妻がナンバーディスプレイを見て、一瞬 顔色が曇った。「はぃ……、ハチオンスで…」声色も曇って、低い。「あ、はい、苦労田ですが……」と 自宅の用件だ。「あぁー!はい、はい!」と 顔が晴れていった。「えーっ!それで、良いんですか!」声のトーンが高くなった。そのまま、高い調子で受話器を置いた。にこにこ顔で、ハム事件の顛末を妻は喋った。発送時に梱包の「相手先」を取り違えて送ったそうで、間違えて入ってた高給ハムセットは「そちらで、そのままで…」とのことだったのだ。だから、ナンバーディスプレイには岩手県の養豚場の《019》の局番が表示され、妻が不審がったのだ。なんか、突然に冬のボーナスをもらった気分である。でも、ほんとは、これで終わっていない…。
ポケットティシュを配ってる人を見つけたら道の端っこに寄って、「あ、結構です…」と言わななくてすむように歩く。買ってきた袋を開けてみて『お試品』が入っていたら見もせずに、そのままゴミ箱にポイと入れる。要らないモノは、要らない。先日、新年に向けての生ハム作りのネタの豚肉のかたまり1kgを3個をネットで注文した。クールで届いた梱包を見て「はてな?」と思った。どうも、思ったより大きい、倍近くはある。「また、こんな大きなもん、頼んで…」と閉口している妻の言葉を尻目に、早々に開けてみて、又 びっくり!各種ハムの詰合せのサンプル品が「ドーン!」と入ってる。( 太っ腹やな…! )で、よくよく考えてみて… ( これは ヘンだ )という思いが湧いてきて、同梱のパンフレットを見たらそのハムのセットは1万円近くする、一番のハイソ商品であった。納品書を確認したら『豚ブロック/3個』と書いてあるしキツネにつままれたような気になり、妻とワタクシケンケンガクガクの珍なるミーティングがはじまった。・梱包するときに入れ間違えた、と当たり前な…推論・3日後くらいに『間違えましたので、送り返してください…、ゲッ!喰っちゃったの!』と、請求され、年末販売増進作戦か?・明日の早朝、ピーンポーンと訪問があり『間違えましたので、返してください…、ゲッ!喰っちゃたの!?』と、困っちゃう風のだんまり作戦か…・それとも、リピーターねらいの太っ腹大々作戦とか、と、話しながら…冷えたビールをグラスに注ぎ、ベリッ!と1袋を開けた我々だった。
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蔦の目指す先には
2009・12・16
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鴨は冬の季語
2009・12・15
きのうの日曜日宿替えのロケハンで大阪市の外れの方に行って来ました。朝から、口にしたのが自家製「塩玉子」1個のみ、ロケハン終了が16時と引っ張られ、妻のお腹は「グー」の音を上げっぱなし。郊外の下町の駅前は、巨大なパチンコ屋はあってもファーストフード店すら無いくらいの、さびれた駅だった。見渡せば、喫茶店と寿司屋が隣り通しにあった。ワタクシは(とりあえず、サンドイッチかな…)と喫茶店に近づきかけた時、『うどん』という文字が目に入りました。隣りの寿司屋さんのメニューに「うどん」と書いてあったのです。間口は狭いけれど、ガラス越しに見える人影は頭にねじり鉢巻をした風な、神経質そうな寿司職人に見えたけど「うどんもやってんのか…」と思い妻も体が冷えたことだからと、「うどん」目当てに寿司屋に入りました。中に入ると、なにか違う空気が流れていました。テレビの競馬中継を見入りながら、酒を飲み、寿司をつまむ人。新聞に目を通しながら、うどんをすゝる人。素うどんを頼んで、ものゝ数分で店を出る人。昭和な、オッチャンな世界に迷い込んだような気がしました。ワタクシは大人になってから「店屋」に入った経験が無い。ラーメン屋や、喫茶店で済ませる軽い食事は日常的でしたが、地元人の御用達で、気の良いオヤジのやってる「店屋」は、無い。あの大人な世界をずーっと疎遠だったのに気付きました。久し振りの「大阪のうどん」は「もっちゃり」してゝ、うまかったです。それと…、店内のお品書きを読むのも面白かった。寿司の「助六」は、なんか…聞いたような気がしますが黒々と筆文字の「助八」とか「助十」に、軽く驚きました。
きのうは久し振りにガムバったぁ…繊細な艶消しスプレー技術を駆使し映り込みを逆手に、ちょいとチャレンジ!でも… まだまだ!次回、乞うご期待を
家の薬缶を見ていた、ら… 。きょうは「やかんの撮影」だったのを思い出した。こんな薬缶なら「目ぇつむって」でも撮れるのになぁ… 。
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冬模様
2009・12・10
これはクリスマスツリーの入った段ボール箱です。きょう宅配で大阪西区の8ozフロントに送ります。この梱包は3年間、解いていません。3年前、息子が大学生になり名古屋の下宿人となったので。伝い歩きをした頃は、点滅するツリーを不思議そうにじっと眺めてた。幼稚園の頃、オーナメントを母親にニコニコと手渡していた。小学生の頃、半分くらいの飾付けを手伝っていた。中学生の頃、トップスターに手が届くと自慢していた。高校生、「今年も、また季節が来たね…」と言うだけになった。妻が「ツリーをフロントに飾りたい…」と言った。やっぱり… 点滅させてやらんと、あかんよね。
下の写真を見てもらえれば分かりますが今朝の8時前に「ガヤガヤ」と植木職人さんが5〜6人乱入、あちこち刈り上げられました。西日っぽく見えますが、まだ15時前で職人のおっちゃんらは3時のお八つ「ワイワイ」大声で憩いのタイムです。ベンチの上に乗っているのは、お昼の弁当箱 etc…
裏の日当りの悪い倉庫から一年振りに引っ張り出しました。明日 ご開帳しますので、乞うご期待を。
先日もこの倉庫から出してきた物の中に「御器噛り」ゴキブリの子が2〜30匹、現れてちょっとしたパニックになったのでこの蔵出し物のビニール袋を開けるのもビクビクです… 。
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雨です
2009・12・3
浴室に入ってヒゲソリを持ってくるのを忘れたのに気付きキョロキョロしたら、妻の「レディース」シェイバーが目に入った。初めて、髭を剃ったのは中学三年生だった。家で剃るのが気恥ずかしく、風呂屋で剃った記憶。番台で買い求めた「貝印」のT字の使い捨てので力加減が分からずやら、ニキビを避けきれずに、血だらになり帰宅して、家人に笑われた記憶がある。それ以来、髭剃り用グッズ(電動・手動)は数知れずです。今でも、家中を探せば、電動は2個あるのを記憶していますしT字型(手動)も3個くらいは仕舞っていると思います。最近、フィリップス社からの未来的な流線型のシェイバーをT字型では5枚刃が発売されたのを(欲しい…!)と思っている今日ころ頃です、が……100円で○本セットで買ったような妻の「レディース」シェイバーを使ってみて、懐かしい…と思いました。「剃っている」とゆう感じが、手に伝わるのです。今のT字型は「首振り」ですから手にはショクアブソービングで剃る感覚が無いんですね…。それに、剃り上がりが良いのです。髭剃りGoodsにこだわっているが(アホらし…)と思う、今日この頃であります。
新聞を取らなくなって20年はなります。我家にインターネットの環境が整ってから新聞はお払い箱となってしまいました。で、これといって困ったことは無かったですが今は大学生の息子が、小中学校のころに何かと「新聞紙持参」と学校からの「おたより」をもらった時は販売所に新聞「がみ」を買いに走りました。普段は新聞は要らないのですが、新聞「がみ」はたまに(有れば便利だ)とは思います。きのう、妻の実家から「良い大根が出来たよ!」と宅配便で届きました。じっと、写真を見て下さい…何処から送ってきたか、分かりますから…。